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大気圧走査型電子顕微鏡

 2011-01-24
最近、私が注目している新技術の一つです。

私が15年在籍した日本電子という会社と産業技術総合研究所が開発したものですが、発想の転換がすごいです。

一般に光学顕微鏡以上にものを一番拡大して見るには、電子顕微鏡なのですが、電子顕微鏡だと資料を真空に置かないとならないため、生きた試料を観察することは出来ませんでした。
真空中は、一気に水分を奪われるので生物は生きられないので当然ですね。

しかし、この走査型顕微鏡は、観察する生きた試料と電子が情報を持って動く真空をぎりぎりで仕切る、言い換えれば、大気と真空の圧力差に耐えると同時に電子線を透過することができる薄い膜を開発し、
この薄膜の上で動く生きた細胞などを観察できるようにしています。

薄膜ディッシュと呼ばれています。

もう一つ、この顕微鏡の面白い発想の転換は、従来の電子銃が上で、資料が下という発想を逆転させて、地球の引力をうまく利用して薄膜上に観察する試料が張り付いて大気中で扱いやすくしている点です。

確か昔、透過型の電子顕微鏡で逆転の構造をしているのがあったのを思い出しますが、薄膜ディシュの下から電子を当てるというのは、なかなかの発想です。

さて大気圧走査型電子顕微鏡の何がすごいかといえば、今まで見えなかった細胞レベルや分子レベルの観察が生きたまま出来るわけですから、医療分野では、相当な活躍が期待できます。

今、効くのか効かないのか論争が色々ある抗がん剤の研究についても、実際に細胞より細かなレベルでどういう振る舞いをしているのか等が分かるようになると、もっと効果的な薬の開発や投与方法に結びついていくでしょう。

脳細胞の研究にも役に立つような気がします。

これからの応用研究に期待しています。




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